意外と知らない?歯みがき剤の適量

こんにちは。三鷹ピースデンタルクリニックです。
毎日の歯みがきに欠かせない「歯みがき剤(歯みがき粉)」。皆さまは、どれくらいの量を使っていますか?
実は、「たくさんつければよりキレイになる」と思っている方も多いかもしれませんが、歯みがき剤は年齢や目的によって適切な使用量が異なります。今回は、年代別におすすめの使用量や、正しい使い方についてご紹介します。
年齢別の適量ガイドライン
日本小児歯科学会や厚生労働省の推奨をもとにした、年齢別の目安は以下のとおりです。
- 0~2歳ごろ:米粒程度(1mm~2mm)
- 3~5歳:グリーンピース程度(5mm)
- 6歳以上~成人:歯ブラシ全体(1~2cm)
(参考:日本小児歯科学会 「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法について」)
多すぎると逆効果?
歯みがき剤をたくさん使うと、泡立ちが多くなり、しっかりみがいたつもりになって早めにうがいをしてしまう傾向があります。その結果、みがき残しが増えたり、フッ化物(フッ素)の効果が十分に発揮されないこともあります。
また、強くみがいてしまうと歯ぐきを傷付けたり、知覚過敏の原因になることもあるため、注意が必要です。
仕上げのうがいにもひと工夫
フッ化物の効果をより高めるためには、歯みがき後のうがいの回数にも注意が必要です。たくさんの水で何度もうがいすると、せっかくのフッ化物が洗い流されてしまいます。
おすすめは、少量の水(15mlほど)で1回だけうがいする方法です。これにより、お口の中にフッ化物がとどまり、むし歯の予防効果が高まります。
歯みがき剤「量」より「使い方」
歯みがき剤は、たくさん使えば良いというものではありません。年齢に応じた適量を守り、正しく使うことで、歯の健康をより効果的に守ることができます。
毎日の習慣だからこそ、ぜひこの機会に歯みがき剤の使い方を見直してみましょう。
さらに、正しいケアができているかを確認するためにも、定期的な歯科検診を受けることが大切です。
当院では歯科検診や歯みがき指導も行なっています。歯のチェックとアドバイスをしますので、一緒に健康なお口を維持していきましょう。