セルフケア習慣を身に付けて、歯ぐきの健康を守りましょう

こんにちは。三鷹ピースデンタルクリニックです。
「最近、歯みがきをすると血が出る」「歯ぐきの色が前と違う気がする」など、ご自身の歯ぐきの状態に不安を感じていませんか?
健康な歯ぐきは、お口の健康だけでなく、全身の健康を支える大切な土台です。しかし、歯周病などの歯ぐきのトラブルは自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、気付いたときにはすでに悪化している場合も少なくありません。
そのため、今回は健康な歯ぐきの特徴やセルフケアの方法についてご紹介します。
健康な歯ぐきの特徴
健康な歯ぐきには、以下のような特徴があります。
きれいなピンク色
健康な歯ぐきは、薄いピンク色をしています。これは歯ぐきの中の血行が良い証拠です。メラニン色素の量によって個人差はありますが、赤黒かったり紫色がかっていたりする場合は、炎症が起きている可能性があります。
引き締まった形
健康な歯ぐきは、歯にぴったりと密着し、引き締まっています。特に、歯と歯の間にある「歯間乳頭」と呼ばれる部分が、シャープな三角形をしているのが理想的です。この部分が丸く腫れていたり、ブヨブヨしている場合は、炎症の可能性があります。
弾力のある硬さ
健康な歯ぐきは、指で軽く押すと適度な弾力があり、硬すぎず柔らかすぎないのが特徴です。炎症が起きると、歯ぐきは水分を含んでブヨブヨと柔らかくなります。逆に、線維化してゴツゴツと硬くなることもあります。
スティップリングの有無
スティップリングとは、歯ぐきの表面に見られる、みかんの皮のような細かいくぼみのことです。これは歯ぐきの組織が歯槽骨(歯を支える骨)にしっかり付着している証拠で、健康な歯ぐきに見られる特徴の一つです。
ただし、スティップリングがないから健康な歯ぐきではないということではありません。
要注意!健康状態の悪い歯ぐきのサイン
次のようなサインが見られた場合は、歯ぐきにトラブルが起きている可能性があります。歯周病のサインを見逃さないようにしましょう。
- 歯ぐきの赤みや腫れ
- 歯みがきの際の出血
- 歯ぐきが下がっている(歯根が見える)
- 口臭の変化
- 歯ぐきから膿が出る
- 歯がぐらつく
これらの症状がある場合、歯周病が進行している可能性も考えられます。放置せず、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。早期発見・早期治療が、歯ぐきと歯の健康を守るポイントです。
健康な歯ぐきを保つセルフケア方法
歯周病の予防や改善には、毎日のセルフケアがとても大切です。健康な歯ぐきを維持するための3つの基本ケアをご紹介します。
正しいブラッシング方法
歯周病予防の基本は、原因となる歯垢(プラーク)を毎日の歯みがきでしっかり落とすことです。次のポイントを意識しましょう。
- 歯ブラシの当て方:歯と歯ぐきの境目に、歯ブラシの毛先を45度の角度でやさしく当てます。
- 動かし方:強い力でゴシゴシこするのではなく、軽い力で小刻みに動かします。
- みがく順番:みがき残しを防ぐため、みがく順番を決めておくと効果的です。
デンタルフロス・歯間ブラシの活用
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の歯垢を約60%しか落とせないといわれています。歯ブラシの届かない部分の歯垢を取り除くために、デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使いましょう。
デンタルフロスは、歯と歯の間にゆっくりと通し、こすりながら汚れをかき出すように使いましょう。
歯ぐきマッサージのやり方と効果
歯ぐきマッサージは、歯ぐきの血行を良くし、新陳代謝を活発にする効果が期待できます。清潔な指の腹を使い、やさしく行いましょう。
- 人差し指の腹を歯ぐきに当てます。
- 歯の根元から歯の先端に向かって、円を描くようにやさしくマッサージします。
- すべての歯ぐきの表側と裏側を、まんべんなくマッサージしましょう。
ただし、歯ぐきに強い炎症や痛みがある場合は、マッサージを控えてください。
まとめ
歯ぐきの健康は、歯を支える土台としてとても大切な役割を持っています。毎日の丁寧な歯みがきや定期的な歯科検診、生活習慣の見直しによって、歯周病などのトラブルを未然に防ぐことができます。
「最近歯ぐきが腫れやすい」「出血が気になる」といった症状がある方は、早めのケアが大切です。
気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。あなたの歯ぐきの健康をしっかりサポートいたします。